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ビジネス×多言語

【翻訳者が実際に体験】自動翻訳ソフトのメリット・デメリット

作者からひとこと
韓国文化・韓国語の魅力に触れ社会人になってから留学・ワーキングホリデーを行い、2年ほど在住。その際にTOPIK6級を取得しました。数十回を超える渡韓歴を持ち、現在は日本と韓国を行ったり来たりしながら大好きな韓国文化に触れています。現地では日本語教育や翻訳活動に従事し、現在はフリーランスとして日本語教育・翻訳活動を行っています。字幕翻訳についても修了済み。いつも頭の中は韓国の事でいっぱい。知れば知るほど韓国って面白い・素敵な国!と韓国沼にハマる日々を過ごしています。

最近はAI技術が進化し、様々な分野で使用されていますよね。その波は翻訳業界にも。自動翻訳ソフトが続々と登場しています。そこで今回は、自動翻訳ソフトを使用して韓国語から日本語に翻訳した際の私の感想(メリット・デメリット)をお話しようと思います。
1つ目は「日常会話レベルは高精度」。
まず、自動翻訳の最大のメリットは翻訳スピードがとてもはやいという事ではないでしょうか。文章を入力して遅くとも30秒以内には全ての文章が翻訳されることは素晴らしい技術だと思います。また、日常会話レベルであればほぼ誤りなく翻訳が可能という印象を持ちました。韓国人の友人と日常会話のチャットをしたり、ファンレターを書いたり…等の難しい単語や表現をあまり使わないやり取りでは非常に有能なツールだと思います。
2つ目は「外来語や新造語は誤りが多い」。
韓国語と日本語は発音が似ていることが多いですが、外来語は微妙に発音が異なることが多いです。そのため翻訳する際に厄介な場合が多いのですが、自動翻訳ソフトではその部分までカバーできていない印象を受けました。仮名一文字レベルからの誤訳や、長音・濁音・半濁音・拗音の有無等で誤りが多くみられ、修正が必須な状態でした。これは自動翻訳ソフトのデメリットではないかと思います。また新造語も外来語と同様に誤りが多いです。日本語も韓国語も続々と新しい言葉が誕生しますよね。自動翻訳ソフトにかけると韓国語がそのまま日本語の文章にはめ込まれていたり、全く違う言葉になっていたり…こちらも外来語と同様に誤りが多いと感じました。
3つ目は「長文になるほどミスが増加」。
前半は問題なくても、後半になると誤りが多発する傾向があると感じました。同じ文章が重複して翻訳されていたり、語順がぐちゃぐちゃになってしまったり…。また長文は全て翻訳されずに途中で切れてしまうということもあり、何度かに分けなければならないという煩雑さを感じました。
以上のことを踏まえると、日常会話のやり取りの手助け等に使用するにはとても良いツールだと思います。しかし、長文や複雑な文章では誤りが多いため、そのまま使用するのは難しく、再調べや修正が必要でしょう。ご自身で作成した韓国語の文章に誤りが無いかどうか確認する等、補助ツールとして使用するのは良いと思います。
私個人の感想ですが、自動翻訳ソフトを使用する時はぜひ参考にしてみてくださいね。

韓国語ー日本語翻訳家 Mayuka