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外国語TIPS

韓国語の発音が難しいと感じるのはなぜ?

作者からひとこと
韓国文化・韓国語の魅力に触れ社会人になってから留学・ワーキングホリデーを行い、2年ほど在住。その際にTOPIK6級を取得しました。数十回を超える渡韓歴を持ち、現在は日本と韓国を行ったり来たりしながら大好きな韓国文化に触れています。現地では日本語教育や翻訳活動に従事し、現在はフリーランスとして日本語教育・翻訳活動を行っています。字幕翻訳についても修了済み。いつも頭の中は韓国の事でいっぱい。知れば知るほど韓国って面白い・素敵な国!と韓国沼にハマる日々を過ごしています。

韓国語学習の際、遅かれ早かれぶつかる壁に「韓国語の発音」がありますよね。そこで今回は「なぜ難しいと感じるのか?」を日本語母語話者の視点から、3つに分けて話をしたいと思います。

1つ目は「パッチム」があること。
韓国語を勉強し始めると「パッチム」の存在に気付くと思います。例として「食べる」という単語を見てみましょう。「먹다」となるのですが、左のハングルが二段構成になっているのが分かりますよね。まさにその下部分がパッチムと呼ばれ、日本語にはない発音です。「먹다:モㇰタ」のように、完全には発音しないけれども発音はしなければならないため、「どうすればいいの?」と難しく感じるのです。

2つ目は似た母音が存在すること。
日本語の母音は5個ですが、韓国語は基本母音だけで10個も存在します。この違いも発音を難しくさせる原因の一つなのです。
例えば「오」は日本語で「オ」ですが、「어」も日本語で表現すれば「オ」になります。「2つとも“オ”なら簡単では?」と感じると思いますが、実は「어」は「ア」の口形で「オ」と言わなければならないので、発音を変えなければなりません。
このように日本語にはない発音が母音レベルから存在するため、日本語母語話者にとってはそもそも聞き取りから難しく感じてしまいます。発音が出来るようにするためには、まず聞き取れることが大事なのですが、それが非常に難しいため発音も難しくなってしまうのです。

3つ目は発音が微妙に変化する言葉が多いこと。
日本語と韓国語の単語は発音が似ているものが多いです。単語習得の面から見れば利点ですが、発音時には欠点になりやすいのです。発音が完全に同じなら良いのですが、微妙に異なる場合は違いを表現するのに苦戦しやすいです。
例えば「ラーメン」という単語。韓国語では「라면:ラミョン」となるのですが、発音してみると似ていませんか? しかし、よく見ると韓国語の場合は長音が消失したり、仮名自体が変化したりと微妙な違いがあるのです。いっそのこと全く違っていれば発音もしやすいのですが、似ているからこそ日本語の発音に引っ張られてしまい、発音が難しくなるのです。

発音が難しく感じる点も多々ありますが、韓国語を繰り返し聞くことや声に出して練習することでどんどん上達していきます。また、韓国の方に自分の発音を聞いてもらうのも効果的な学習方法でしょう。キレイな発音の獲得を目指して頑張りましょう!

韓国語ー日本語翻訳家 Mayuka